ガチ・アンチエイジングラジオ〜最新科学で老化を巻き戻す〜 · 2026年8月21日 · 24:59
夏に体重が減って、ちょっと嬉しくなったことはありませんか。
その「ちょっと嬉しい」が、今回のテーマです。
問題は、何が減ったのかということ。夏に減りやすいのは、実は脂肪より筋肉のほうなんです。しかも体重が変わらなくても、筋肉が減って脂肪が増える「入れ替わり」は起きています。差し引きゼロなので、体重計は何も教えてくれません。
筋肉が減って脂肪が多い状態を、サルコペニア肥満といいます。それぞれ単独よりも、重なったときのほうがリスクが大きくなると考えられている状態です。
そして夏という季節は、この状態を作る条件を全部そろえてきます。
タンパク質が足りない。筋肉を使わない。糖質が多い。
そうめん、冷房、冷たい甘い飲み物。思い当たることはありませんか。しかもこれ、意志が弱いから起きるわけではありません。暑いから食欲が落ちる、暑いから動かない、暑いから冷たいものを飲む。全部、暑さに対する正常な反応です。何もしないと自動的にそうなってしまう。
さらに秋になると、食欲だけが戻ります。落ちた筋肉は自動では戻らないのに。
後半では、暑さそのものが生物学的な老化を進めているかもしれない、という研究についてもお話しします。バテている自覚があるかどうかとは関係なく、です。
最後に、今日からできることを3つだけお伝えします。難しいことは言いません。今夜のそうめんに、ツナ缶を開けて乗せるところからで十分です。
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参考文献
Choi E, Ailshire J. Ambient outdoor heat and accelerated epigenetic aging among older adults in the US. Science Advances. 2025;11(9).(米国の56歳以上3,686人を対象に、居住地の暑さとDNAメチル化に基づく生物学的年齢の関係を調べた研究。気温32℃以上の日が年間の半分を占める地域の居住者では、そうした日が年10日未満の地域の居住者と比べ、生物学的年齢が最大14か月進んでいたと報告された。なお本研究は56歳以上を対象としており、若年層については調べられていない)
日本食品標準成分表2020年版(八訂)(そうめん、パスタ等の栄養成分、および各食品のタンパク質含有量)
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」(タンパク質の摂取目安量について)
環境省「熱中症環境保健マニュアル」(水分・電解質補給の考え方、経口補水液とスポーツドリンクの使い分け)
エピソード: ガチ・アンチエイジングラジオ〜最新科学で老化を巻き戻す〜