ガチ・アンチエイジングラジオ〜最新科学で老化を巻き戻す〜 · 2026年9月4日 · 37:22
運動が認知症の予防にいい。これはよく聞く話だと思います。
ただ、今回お話しするのは、その一歩先です。いつ運動すると効くのか。そして、何をすればいいのか。
まず、2025年にJAMA Network Openに発表されたフラミンガム研究の結果から。参加者を平均37歳、54歳、71歳の3つの時期に分けて、そのときの身体活動量とその後の認知症を調べたものです。
意外だったのは、一番若い時期に運動していた人たちで、はっきりした効果が見られなかったことでした。効いていたのは中年期と高齢期。しかも、高齢期のほうが数字は大きかったのです。
では、若い頃の運動は無駄だったのでしょうか。そこには読み方があります。
後半は、何をするかという話です。日本の地域在住高齢者5,000人あまりを追跡した研究で、5種類の運動が比較されました。認知症のリスクがはっきり下がっていたのは、そのうち2つだけ。しかも、その中にウォーキングは入っていませんでした。
歩いているのに、なぜ差が出ないのか。
そしてどうしたら効果が出せるのか、そんなお話をします。
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参考文献
Physical Activity Across Adulthood and Risk of Dementia. JAMA Network Open. 2025;8(11):e2543511.(フラミンガム心臓研究のデータを用いた前向きコホート研究。早期成人期・中年期・高齢期の身体活動量と、全原因認知症およびアルツハイマー型認知症の発症を検討。中年期で41%、高齢期で45%のリスク低下と関連していた一方、早期成人期では統計的に有意な関連が見られなかった)
Types of physical activity and dementia risk in older Japanese adults: a prospective cohort study.(日本の地域在住高齢者5,074人を最長4年間追跡した前向きコホート研究。参加者150人以上の5種類の運動を比較し、筋力トレーニングとゲートボールで認知症リスクの有意な低下が認められた)
厚生労働省「認知症施策推進総合戦略」関連資料(日本における認知症の病型別内訳。アルツハイマー型が最多、血管性認知症が約2割)
NPO法人熟年体育大学リサーチセンター/信州大学 能勢博氏によるインターバル速歩の解説(1997年に松本市で開始された1日1万歩プログラムの結果と、インターバル速歩の開発経緯。5か月の実施で体力が最大20%向上)
エピソード: ガチ・アンチエイジングラジオ〜最新科学で老化を巻き戻す〜