CROSSROADS|学び×福祉×政治 · 2026年6月10日 · 8:35
今回は、「“ひきこもり”を、本人だけの問題にしていないか」をテーマにお話しします。
東京都は2026年6月、今年度第1回となる「東京都ひきこもりに係る支援協議会」を開催します。都は、若年期にひきこもりとなった状態が長期化・高年齢化し、当事者や家族が抱える悩みが、医療、介護、所得、就労など多岐にわたっているとしています。
ひきこもりは、本人の性格ややる気だけで語れるものではありません。就労の問題だけでも、医療の問題だけでもなく、暮らし全体をどう支えるかが問われています。
また、当事者本人だけでなく、家族も長い時間、不安や孤立を抱えていることがあります。「どこに相談すればいいのかわからない」「本人が相談に行けない場合、家族だけで相談してよいのか」「親亡き後、どうなるのか」こうした声に、社会はどう向き合うべきなのでしょうか。
東京都には、ひきこもりに関する相談窓口や、支援の方向性を検討する協議会があります。大切なのは、そうした支援を、必要としている人にどう届けるか。そして、区市町村や身近な地域の相談導線まで、どうつなげていくかです。
支援は、声を上げられる人だけのものではありません。声を上げる力が残っていない人にも届くように、制度と地域のつながりを整えていく。
今回は、ひきこもりを「本人の問題」として閉じ込めず、暮らし全体を支える社会の課題として考えます。