身体の教養ラヂオ · 2026年3月19日 · 35:35
「施術のとき何をしてるんですか?」とたまに聞かれる。正直に言えば、わからない。触れている、感じている、応答している、促している。四つが同時に起きていて、順番が説明できない。
養老孟司の「手入れ」という言葉がしっくりくる。でも植物と人間はちょっと違う。庭師は一方的に応答するけど、人間に触れるときは、相手が自分で自分の手入れをできるようになることを促している。庭師が庭師を育てている。
「この筋肉は硬い。だからこうしよう」と思って触る手と、「この身体は今なにかを感じている、それが何かは私にはわからない」と思って触る手は、違う手になる。わかった気になることが、感じることを妨げる。
不完全さを知っていることと、知らないことのあいだには、大きな違いがあるのではないかと感じている。
話している人についてhttps://www.somaticstudiojapan.com/tatsuyaonuma