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大血管閉塞による脳梗塞に対する血管内治療後の頭部位置

ER/ICU Radio · 2026年8月30日 · 18:33

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1.論文のタイトルHead positioning after endovascular therapy for acute stroke due to large vessel occlusion (HeadSOAR): multicentre randomised controlled trial

2.CitationBMJ 2026;394:e100363

3.論文内容の要約本研究は、大血管閉塞による急性期虚血性脳卒中(脳梗塞)に対し、血管内治療(血栓回収療法)によって血管の再開通(eTICIスコア2b以上)に成功した患者を対象に、術後の頭部挙上(30〜40度)が頭部平坦(0〜10度)と比較して機能的予後を改善するかどうかを検証した多施設共同ランダム化比較試験である。中国の67箇所の包括的脳卒中センターで実施され、1,368名の成人患者が登録された。

患者は、治療後に頭部挙上を維持する群(685名)または頭部平坦を維持する群(683名)に1:1の割合でランダムに割り当てられ、それぞれの体位を72時間維持した。主要評価項目は、ランダム化から90日時点におけるmodified Rankin scale(mRS)スコアで評価した機能的予後とし、主要安全性評価項目は90日時点の全死因死亡率とした。

解析の結果、90日時点におけるmRSスコアの中央値は両群ともに3であり、調整オッズ比は1.12(95%信頼区間 0.97〜1.29、p = 0.14)で両群間に有意な差は認められなかった。90日時点の全死因死亡率についても、頭部挙上群で18.3%、頭部平坦群で20.3%であり、有意差はなかった(調整リスク比 0.86、p = 0.18)。また、症候性脳出血、悪性脳浮腫、肺炎などの主要な安全性アウトカムに関しても、両群間で有意な差は見られなかった。

結論として、血管内治療による再開通に成功した急性期脳梗塞患者において、術後72時間の頭部挙上は、頭部平坦と比較して90日後の機能的予後を有意に改善しなかった。しかし、呼吸器合併症や脳浮腫の悪化といった安全性への悪影響も確認されなかったことから、術後の頭部管理においては一律の固定されたアプローチをとるのではなく、患者の快適性や臨床状況に応じた個別的な対応をとることが許容される。

4.批判的吟味

エピソード: ER/ICU Radio

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