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名古屋ではたらく社長のITニュースポッドキャスト

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Ep.1553 Nous Researchが9000万ドルを調達──オープンソースと「ユーザー主権」のAIエージェントで巨大企業に挑む(2026年10月13日配信)

名古屋ではたらく社長のITニュースポッドキャスト · 2026年10月13日 · 3:51

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タイトル

Nous Researchが9000万ドルを調達──オープンソースと「ユーザー主権」のAIエージェントで巨大企業に挑む


このエピソードで登場するキーワードを説明します。


Nous Research: 2023年に設立されたAI研究開発企業。オープンソースにこだわり、メタのLlamaモデルのファインチューニングや長文脈処理手法(YaRN)などでオープンAIコミュニティに多大な影響を与えてきた。


Hermes Agent: 2026年2月にMITライセンスで公開されたAIエージェント。ユーザーが使うほど学習し、タスクを通じて再利用可能なスキルを作成・記憶する。現在までに2400万回以上クローンされ、世界で最も広く使われているオープンソースAIエージェントとなっている。


ユーザーアライメント (User-alignment): AIの価値観や振る舞いを、開発元がトップダウンで押し付けるのではなく、利用する個人の世界観や価値観に厳密に従わせるというNous Researchの核となる設計思想。


それでは解説に入ります。


2026年10月、オープンソースAIを牽引するNous Researchは、9000万ドルの資金調達を発表しました。出資者には、NVIDIA、MicrosoftのM12、Samsung、Union Square Ventures、Y Combinator、Menlo Venturesなど、テクノロジー領域の強力な投資家が名を連ねています。


現在のAI業界の資金調達規模からすると、9000万ドルという金額は「控えめ」に聞こえるかもしれません。しかし、Nous Researchは「少ないリソースで大きな成果を出す」ことを誇りとしてきました。彼らが2023年に会社を設立した最大の理由は、一部の巨大企業がAI技術を独占し、ブラックボックス化していく「ウォールド・ガーデン(壁に囲まれた庭)」のトレンドに対抗するためでした。


彼らはこれまで、「ポスト・トレーニング(事前学習のあとの調整段階)」にリソースを集中させることでインパクトを生み出してきました。合成データの手法を開拓し、モデルにツールを使わせる機能をオープンソース向けに定義。彼らが開発した「Hermes Agent」は、ユーザー自身が実行場所や利用するモデルを自由に選べる透明性の高さを武器に、世界の全AIトークン使用量の約2.5%を駆動する規模にまで成長しました。


今回の資金調達を受けて、Nous Researchは次のステップとして「Hermes for Businesses」の展開を本格化させます。これは、企業が自社の「インテリジェンス(知能)」を自ら所有・管理できるようにするプラットフォームです。企業はベンダーロックイン(特定の企業のシステムに縛られること)を回避し、用途に応じて最もコストパフォーマンスの良いモデルを自由に組み合わせながら、安全かつプライベートにAIを組織へ導入できるようになります。


「AIシステムを利用する人々が、それをコントロールすべきである」——最初のHermesリリース時から一貫しているこの信念を、彼らはビジネスの領域へと拡張しようとしています。巨大な資本と規制を盾にAIを囲い込もうとする動きがある中、オープンなエコシステムによって「すべての人が自身の知能を所有する世界」を目指す彼らの挑戦は、AI業界の新たな選択肢として大きな注目を集めています。


今回のエピソードは以上で終了です。また次回お会いしましょう。

エピソード: 名古屋ではたらく社長のITニュースポッドキャスト

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