Webコンサルタント中山陽平の「中小企業を強くするWebマーケティングラジオ」
Webコンサルタント中山陽平の「中小企業を強くするWebマーケティングラジオ」 · 2026年7月2日
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このPodcast/書き起こしで得られること(要点)今回は、AI活用そのものの話というよりも、AIを使う前に会社の中で見直しておきたい「無駄」について。
最近はAIの話題が本当に増えました。私自身、AIには大きく二つの使い方があると感じています。
ただ、「無駄を減らしましょう」と言うのは簡単です。
難しいのは、実際に自社の業務の中から、どれが無駄なのかを見つけること。
なんとなく無駄な気はする。けれども、誰かの役に立っているような気もする。ここまでやる必要はないかもしれない。けれども、やりすぎて悪いわけではないから、そのまま続いている。こうした業務は、現場に入っていると本当に多いと感じます。
労働供給制約社会がどんどんと覆い被さってくる今回のきっかけは、経済産業省と中小企業庁から出された「労働供給制約社会における中堅・中小企業の稼ぐ力強化戦略」という資料です。
この資料は、強い中小企業を増やしていくために、事業再構築、生産性向上、事業再編、投資、取引適正化、賃上げなどを支援していくという内容です。
大きな方向性としては、労働生産性を高め、事業を変え、賃上げもできる会社になっていく必要がある、という話。
ここで重要なのは、人を増やせば何とかなる、という前提が置きづらくなっていることです。
リクルートワークス研究所の「未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる」では、働ける人口の減少や、地域によって労働供給が不足していく見通しが紹介されていますので、今回はそれの一部をご紹介します。
中小企業の現場では、すでに人が集まりづらい状況。
そこからさらに人が減っていくなら、今までのやり方をそのまま続けるのは難しくなります。そのため、まず自社の中に残っている無駄を見つける必要があります。
無駄は「何となく」では見つからない無駄を見つけるときに難しいのは、現場の人ほど、その作業に慣れていて気づきづらいこと。
引き継ぎや日々の処理で手いっぱいになっていると、まずはミスなく進めることが一番大事になります。
もちろん、それ自体は大切です。ただ、その状態が続くと、「そもそもこの手順は必要なのか」「紙でやる必要があるのか」「毎回この会議に全員が出る必要があるのか」といった問いが出にくくなる。
他部署の人から見れば、「なぜまだ紙でやっているのですか」とすぐ分かることでも、当事者にとっては当たり前になっている。そうすると、気づくのは難しくなるんですよね。
部門長や管理職が横断的に見直す。別部署同士でレビューする。新しく入った人の違和感を聞く。こうした仕組みがないと、現場だけではなかなか変わりません。うまく「外」を使う。
業務の無駄を見つける5つの切り口今回の中心テーマは、企業の無駄をどう分類するか。
リクルートワークス研究所の資料にある27項目をきっかけに、私なりに大きく5つへ整理しました。
切り口1:古い仕組みの無駄一つ目は、やり方や仕組みが古いことによる無駄です。
こうしたものは、比較的見つけやすく、仕組み化によって改善しやすい領域です。ただし、当事者だけでは気づきにくいものです。そのため、定期的に棚卸しする仕組みが必要です。
切り口2:目的や成果が曖昧な無駄二つ目は、目的や成果が曖昧なまま続いている無駄です。
他社のやり方を真似ること自体は悪くありません。最初は型を真似て、そこから自社に合わせて崩していく。いわゆる守破離のような流れは大切です。ただ、その後の最適化が抜けると、形だけが残ってしまいます。
新しく入った人が「これは一般的なのでしょうか」と疑問を持つことがあります。そうした違和感は、大事にしたいものです。業務に慣れてもらうだけでなく、今の仕事を見直す機会にもなるからです。
切り口3:会議・調整・関係者対応の無駄三つ目は、会議、調整、関係者対応の無駄です。
会議は、始まる前に大枠が決まっているべきことも多いです。管理職同士が事前に詰めておけばよい話を、その場で始めてしまうと、周りの人の時間を奪います。
その会議は意思決定の場なのか。提案づくりの場なのか。情報共有の場なのか。どこまで決めてよいのか。この違いを曖昧にしたまま始めると、会議はすぐに無駄になります。
切り口4:過剰品質・過剰対応の無駄四つ目は、品質や対応が過剰になっている無駄です。
もちろん品質は大事です。ただ、すべての仕事で同じ粒度の品質を求める必要はありません。この仕事ではどこまで合わせれば十分なのか。何が成果に影響して、何が好みの問題なのか。そこを分けないと、作業時間は際限なく増えていきます。
切り口5:評価や空気から生まれる無駄五つ目は、評価、空気、個人都合で生まれる無駄です。
この領域は、かなり根深いです。
本人だけに責任を負わせても、うまくいきません。
仕組みで6割から7割は減らせるかもしれませんが、残りは個別対応が必要になる。
そのため、最初からここを真正面から扱うよりも、まずは仕組みで改善しやすい領域から手をつける方が現実的です。
仕組みで改善しやすい無駄から、手をつける今回の5分類の中でも、やり方や仕組みが古い無駄、目的が曖昧な無駄、会議や調整の無駄、過剰品質の無駄は、比較的仕組みで扱いやすい領域です。
もちろん、一つひとつの業務には事情があります。外から見れば無駄に見えても、実は必要な理由があるかもしれません。そのため、単純に「無駄ですからやめましょう」と言えば済むわけではありません。
それでも、問いを立てることはできます。
こうした問いを、個人攻撃ではなく業務改善として扱うことが大切です。
AIに丸投げする前に、ゴールと前提を作るここで注意したいのが、「AIに聞けば全部分かるのではないか」という考え方です。
AIは便利です。業務改善にも使えます。
ただ、AIへそのまま投げれば良い答えが返ってくる、というものではありません。
AIは、ゴールや前提を設計しないと、実行に移しやすいアウトプットを返しにくいからです。
たとえば、「このチェックリストに当てはまる業務を探して」とAIに聞いても、自社の具体的な業務文脈がなければ、よくある回答で終わってしまいます。
MicrosoftのWork IQのように業務のコンテキストを読み込める仕組みが整っていれば別ですが、多くの会社ではまだそこまで整っていない。
そのため、順番を逆に考える必要があります。
まず自分たちで、「なぜこの作業が残っているのか」「どこなら手元
エピソード: Webコンサルタント中山陽平の「中小企業を強くするWebマーケティングラジオ」