Webコンサルタント中山陽平の「中小企業を強くするWebマーケティングラジオ」
Webコンサルタント中山陽平の「中小企業を強くするWebマーケティングラジオ」 · 2025年3月3日 · 22:59
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、検索が人間ではなくAIやAIエージェントが主体になっていく中で、「AIに選ばれる会社」になるために、今なにを優先して整えておくべきかを、具体的に整理しました。
例えば…
大枠で話をまとめると、
AIに選ばれるために中小企業が今押さえておくべきポイントは、次の2つです。
AIの話というと「ハルシネーション(嘘をつく問題)」「学習データの著作権」「データの「かたより」によるバイアス」など、SNSなどでも多く議論されている話題はたくさんあります。
ここでは、ビジネス前提でまずは、デジタルマーケティング/ウェブマーケティングの現場で何が変わるのかと言う観点で考えていきましょう。
結論として、まず押さえておきたいのは次の2つです。
まず外から見て分かりやすい変化は、自社サイトに来る「生の人間」が全体として減っていく流れです。
AI Overview(AIO)を含め、生成AIを組み込んだ検索が広がると、ユーザーは
ようになっていきます。後述する、ゼロクリックサーチという機能的な次元だけではなく、購買行動という心理的な次元で、比較検討を人間の行う活動と見なさなくなる。レジで小銭を数えるのではなく、ざっくり小銭投入口に投げ込むのが「当たり前」になる。
この結果、
という行動は、今より確実に減るでしょう。なぜなら、圧倒的に客観的な情報量が少ないからです。
アクセス解析の数字でいうと、
といった指標は、少しずつ落ちていく可能性が高いです。実際に既にそのような傾向になっているサイトがほとんどでしょう。その代わりに、
というデータの形が増えていくでしょう。いわゆるバタフライサーキットのパルス消費状態ですね。
サーチコンソールで見えるものも限られていくでは、Webマーケティング、特にSEOの現場を支えてきた検索クエリのデータはどうでしょうか。GoogleがAI Overview(AIO)周りで、今のサーチコンソールのような検索クエリに関するデータをどこまで出してくれるかは、現時点では分かりません。プライバシー尊重の流れの中では、これが大きく我々に開示されるようになることは考えづらいですね。
そして
という前提を考えると、今まで以上に細かいクエリ情報は取りづらくなるでしょう。
現状のサーチコンソールでも、条件を細かく絞り込んでいくと、
ことがあります。これは、絞り込みを進めると特定のユーザーの行動に近づいてしまうため、その部分のデータを表示しない仕様になっているからです。
AI検索の場合は、今よりさらにその傾向が強まるでしょう。つまり、数字だけを追いかけるアクセス解析では、手がかりが今よりも減るという前提に立った方が現実的です。
ゼロクリックサーチが「当たり前」になっていくこうした流れは、いわゆるゼロクリックサーチという言葉でも表現できます。
ゼロクリックサーチとは、
のことです。
Googleに限らず、ChatGPTやClaude、PerplexityのようなAIツールでも、
という使い方が主流になっています。
実際に、私が見ているクライアントさんのデータでも、
というパターンが増えています。情報探索はAIの画面で済ませて、「申し込み先を決めてからサイトに来る」という動きに変わってきているわけです。
Webサイトは「データベース」としての役割が強くなるここまで聞くと、
「じゃあ、もうWebサイトはいらないのか」
という気持ちになるかもしれませんが、そうではありません。
別の回でもお話ししましたが、GoogleはWebサイトの情報を重要なデータ元として扱います。これは今後も変わらないでしょう。
実際、海外のGoogleマップでは、店舗ページのFAQがなくなり、AIチャットに置き換わった例があります。そのとき、AIチャットの情報源として優先されたのは、
で、それでも足りないときだけ、外部の第三者データが参照される仕様になっていました。
これと同じように、今後も検索エンジン側から見た「公式の情報源」として、Webサイトは重要な存在であり続けます。ただし、役割は変わります。
これからのWebサイトは、
というよりは、
といった情報を、きちんとデータベースとして公開している場所であることが求められます。
AI や AI エージェントは、すみからすみまで効率よく情報を拾っていきます。彼らが必要とするのは、主観的な情報やセールスのために誤魔化した、大きく見せようとしたような情報ではなく、客観的で比較できる確固たる情報です。
あなたのサイトは一次情報の場所として非常に重要な場所ではありますが、そこに情報がなければ他のサイトに行き、不確かな情報や自分たちにとって不利な情報を持ってくるかもしれません。
2つ目の変化:検索が圧倒的にパーソナライズされる 「○○ 比較」「○○ おすすめ」から、状況込みの長い質問へもう一つ、内面的な変化として大きいのが、検索が極端にパーソナライズされることです。
これまでの検索は、どちらかというと機械の性能に合わせて、
のような短いキーワードで行うことが多かったと思います。
しかし、チャット形式のAIに慣れてくると、
といった自分の状況を含んだ長い文章で質問する人が増えていきます。
例えば、
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