Cobe.fm 本好きコンサル2人の読後感想戦 · 2026年6月29日 · 30:21
今回はヴァージニア・ウルフ『灯台へ』を読みます。
まずは、のぞみが発見した「最高の1500円」の話から。デパ地下で買った一本の生わさびが、塩、手巻き寿司、しそ、きゅうりと合わさって、生活の満足度を静かに底上げしていく。続いてみきは、映画を観たあと、後輩に部屋を片付けてもらった週末の話へ。本棚が整い、眠っていた本と再会し、新しいマットの上でごろごろする時間のなかで、「ケア」や「触れ合い」の感覚が立ち上がります。
そこから話題は課題図書『灯台へ』へ。出来事だけを追えば、灯台に行けなかった日と、十年後に灯台へ行く日を描いた、ほとんど何も起きない小説。でも、みきはそこに「人間の心の形がそのまま描写されている」と感じ、ウルフの天才性に圧倒されます。一方ののぞみは、視点がするすると移り変わる文体の読みづらさを手がかりに、伊藤亜紗さんの文章、濱口監督との対談、『自分一人の部屋』における「女性は鏡である」という思想へと話を広げていきます。
生活の小さな贅沢、映画と部屋掃除、そして百年前の小説。ばらばらに見える話題が、『灯台へ』のなかにある「意識」「ケア」「他者を見ること」へと少しずつつながっていくPart 1です。
エピソード: Cobe.fm 本好きコンサル2人の読後感想戦