ブレインフレンドリーラジオ · 2025年11月20日 · 21:08
今回のエピソードでは、ノーベル医学賞受賞者であるエリク・カンデル氏が著した『なぜ脳はアートが分かるのか 現代美術から学ぶ脳科学入門』をテーマに、芸術鑑賞における「脳の働き」について綿引いずみと石原正雄で話しました。
• 抽象画と脳の活性化: 抽象的な絵画(抽象画)は、具象的な絵画よりも鑑賞者の脳を活発にさせ、創造性(クリエイティビティ)や想像性(イマジネーション)を高める可能性がる。
• 「トップダウン処理」の役割: 芸術作品を知覚する際、目から入る感覚情報(ボトムアップ処理)に加え、蓄積された記憶、経験、知識を元に情報に意味付けをするトップダウン処理が脳内で作動する。
• 不安と期待: 我々は、目の前の不確実なもの(アンサーティ)「何か意味があるはずだ」という期待を持って作品に向き合います。この不安や期待が、不完全な情報を埋めて理解しようとする脳の能動的な動き(トップダウン処理)を促進します。
• 鑑賞者の「取り分」(シェア): 現代芸術において、鑑賞者(受け手)は、脳の中の情報処理によって作品を「完成」させる役割、すなわち「受け手のシェア」を担っています。
• レゴ®シリアスプレ®イとの関連: 抽象画鑑賞における「一人一人の異なる経験に基づく解釈(トップダウン処理)」が、個人の内的な理解をレゴ作品として外在化し共有するレゴ®シリアスプレ®イのメソッドと共通している点に注目しました。
今日の番組で紹介した本の情報はこちら。
「なぜ脳はアートがわかるのか ―現代美術史から学ぶ脳科学入門」、エリック・R・カンデル (著), 高橋洋 (翻訳)、青土社
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