ブレインフレンドリーラジオ · 2026年9月29日 · 27:07
「どうしてあの人は、こちらの意図を分かってくれないのだろう?」、「なぜあんな行動をとるのか、理解に苦しむ……」
日常生活や職場でのふとしたすれ違いに、モヤモヤしたりイライラしたりした経験はありませんか?
本日2026年9月29日配信のブレインフレンドリーラジオは、「街で見かけたブレインフレンドリー」シリーズ!
綿引さんのご近所で起きた「回覧板と雨よけビニール袋」をめぐるユーモラスな日常のエピソードを起点に、認知科学や脳科学の視点から人間関係のズレを読み解きます。
人が世界を認識するとき、過去の全経験から作られた無意識の枠組み「スキーマ(Schema)」を使っています。「回覧板は濡らさず袋に入れて回すのが大事」と考える人と、「ポストに入っていれば多少濡れても乾けば読める」と考える人。どちらが正しい・間違っているかではなく、脳内の「引き出し(スキーマ)」の構造が根本から異なるのです。
後半では、言語学者・今井むつみ氏のベストセラーでも知られる「なぜ説明しても伝わらないのか」という問いや、レストランに入ったときの行動台本(スクリプト)の例を交えて解説。さらに、私たちが実践するLEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)の「6つのブロックで作るアヒル」のワークを引き合いに、「人によって見えている世界は100万人いれば100万通り違う」という前提に立つことの価値を語り合います。
違いに直面したとき、相手を裁くのでもなく無理に同調するのでもなく、脳の引き出しの違いとして一拍置いて捉える――コミュニケーションを劇的に楽にする「ブレインフレンドリー」な視点をお届けします。
【00:00】オープニング:前回のAIエピソードへの反響と「街で見かけた脳科学」
人工知能が日常化する時代だからこそ知っておきたい、人間の脳の仕組み。
【02:15】身近なミステリー:「雨よけ袋」が途中で消える回覧板事件
丁寧に入れて回している班長さんと、「乾けば読めるから袋は不要」と考える綿引さんとの認識のギャップ。
戸建て住宅地とマンションでの回覧板文化の違い、地域コミュニティごとの作法。
【06:10】脳の引き出し「スキーマ(Schema)」とは何か?
人間の脳はパソコンのフォルダのように、経験を通じて物事の「枠組み(スキーマ)」を蓄積している。
雨に対するイメージも、回覧板の扱い方も、個人の過去の全経験によって全く異なる。
【09:40】なぜ何度説明しても伝わらないのか?(認知科学の視点)
相手が話を聞いていないのではなく、参照している「スキーマ」が違うという事実。
レストランでの振る舞い(案内を待つか、勝手に座るか)に見る「行動の台本(スクリプト)」のズレ。
【13:30】新入社員と職場のすれ違い/ビジネスでのスキーマ摩擦
学生時代の経験からできた枠組みと、会社の暗黙のルールの違い。上司は「みんな違って当たり前」という前提から対話をスタートできているか?
【15:50】違いに向き合う3つのアプローチ:ルール・エンパシー・クラリティ
①オーダー(規則化): 組織のルールとして一律に決める。
②エンパシー(共感): 無理に相手の引き出しに合わせようとして疲弊するリスク。
③クラリティ(透明性): 「お互いの引き出し(前提)を見せ合う」ことで生まれる健全な中立的理解。
【18:40】レゴ®シリアスプレイ®のアヒルに学ぶ「多様性の体感」
たった6つのブロックでアヒルを作っても、10人いれば10通りの形ができる。
違いを「脅威(SCARF)」にせず、知的好奇心を持って面白がるためのマインドセット。
綿引 いずみ(ニューロサイエンスを日常に活かすナビゲーター / コーチ)
石原 正雄(LEGO® SERIOUS PLAY® 認定ファシリテーター / STEM教育アドバイザー)
職場やご家庭で、「良かれと思ってやったのに、相手に全然響かなかった」「当たり前だと思っていたことが通じなかった」という経験はありませんか?
今回の「スキーマの違い」という視点から振り返ってみて気づいたことや、身の回りのエピソードがあれば、ぜひコメント欄でお聞かせください!