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救急外来における筋骨格系疾患に対する理学療法士主導のケア

ER/ICU Radio · 2026年9月2日 · 17:41

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1.論文のタイトルPhysiotherapist-led care for musculoskeletal conditions in the emergency department (RESHAP-ED): a randomised controlled trial with economic evaluation

2.CitationThe Lancet. Published Online August 27, 2026. https://doi.org/10.1016/S0140-6736(26)01327-9

3.論文内容の要約救急外来(ED)における滞在時間の長期化は、患者の安全や医療システムの効率を脅かす。本研究は、EDを受診した合併症のない筋骨格系疾患患者を対象に、理学療法士(PT)主導のケアモデルと、通常の医師または上級看護師(ナースプラクティショナー)主導の通常ケアの有効性、安全性、および費用対効果を比較した実用的・マルチセンター共同・オープンラベル・ランダム化比較試験である。

オーストラリアのニューサウスウェールズ州にある5箇所のEDにおいて、18歳以上の合併症のない筋骨格系疾患患者(軟部組織障害、頸部痛・腰痛、手術や整形外科の緊急対診を要しない骨折や脱臼など)1,491名が登録され、理学療法士主導群(746名)と通常ケア群(745名)に1:1の割合でランダムに割り当てられた。最終的に1,475名(理学療法士群737名、通常ケア群738名)が意図した治療(ITT)解析の対象となった。主要評価項目はED滞在時間(到着から退院まで)とした。

解析の結果、平均ED滞在時間は理学療法士群が2.4時間であったのに対し、通常ケア群は3.4時間であり、理学療法士群で滞在時間が有意に1.0時間短縮された。また、初期アセスメントまでの待ち時間は38.6分短縮し、臨床ケアの提供時間も19.5分短縮した。患者の自己報告による痛みや健康関連QOLの推移に両群間で有意な差は認められなかったが、ケアに対する患者満足度は理学療法士群で有意に高かった。有害事象の発生率、72時間以内の再受診率、30日以内の再入院率、および画像検査やオピオイド鎮痛薬の使用割合に有意な差はなく、安全性の同等性が確認された。

経済評価において、理学療法士主導のモデルは1人あたりの医療コストを平均35.1オーストラリアドル削減し、より効果的で安価な「優位な戦略」であることが示された。結論として、EDにおいて理学療法士主導のケアを導入することは、患者のアウトカムや安全性を損なうことなく、EDの混雑緩和とコスト削減に寄与する高価値なアプローチである。

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