Webコンサルタント中山陽平の「中小企業を強くするWebマーケティングラジオ」
Webコンサルタント中山陽平の「中小企業を強くするWebマーケティングラジオ」 · 2026年1月25日 · 17:13
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このPodcast/書き起こしで得られること(要点)Webサイトの反応が落ちている…と感じるときどうすればよいでしょうか?
今回おさえて頂きたい観点は良い点と悪い点の順番。
具体的には、商品やサービスの「良い点」を先に積み上げるよりも、まず比較検討の場で最初に確認される条件を先に示したほうが、読み手の不安が下がり、最後まで読まれやすくなるということ。
伝える情報の順番を変えるだけで、問い合わせや商談の質が変わるんです。
最近、物が売れにくくなっていると感じていませんか?。BtoBでもBtoCでも、これまで成果が出ていた施策が、同じようには成果につながらないことが増えていると感じます。
例えば、チラシの見せ方を変えても反応が鈍い、Webでも自分たちの訴求がうまく伝わっていない気がする、問い合わせで聞かれるポイントが以前と変わってきた。こうした変化があるときは、要因をいくつも検討する必要がありますが、今回はその中でも「比較検討の情報をどんな順番で出すか」に絞ってお話しします。
「良い点を先に並べる」だけでは、読み手の心は開かない昔ながらのセールスやページ作成の流れは、まず魅力をたくさん並べ、読み手の興味を高めてから、価格や手間のような“引っかかり”を後ろに置く形でした。
広告のランディングページ(広告から遷移して最初に見る販売ページ)などは、まさにこの構造が多いですよね。
ところが今は、読み手の気持ちの持ち方が変わっています。
大きな成功よりも、失敗や無駄を避けたい。時間もお金も、余計に使いたくない。
その感覚が、タイムパフォーマンス(時間対効果)やコストパフォーマンス(費用対効果)といった言葉にも表れています。
ページは「ザッピング」ではなく「欲しいもの以外を見ていない」販売ページや紹介ページは、上から順番に丁寧に読まれているとは限りません。
ヒートマップ(ページ上の行動を可視化する分析)やマウストラッキングを見ると、素早く下まで視線が動いていることがあります。
ここで大事なのは、単に“流し見”されているのではなく、読み手が必要な情報を探しているという点です。特に、比較検討でまず探されるのは「自分の譲れない条件」を満たすかどうかです。
先に示したほうがよい「譲れない条件」の例読み手が最初に確認したいのは、たとえば次のような情報です。ここを先に出してあげるだけで、読み進められ方が変わります。
読み手にとって気持ちが悪いのは、「最低条件を満たすかどうか分からない」状態です。ここが曖昧だと、ページ全体を疑いながら読むことになり、良い点まで素直に受け取りにくくなります。
反対に、できるならできる、できないならできない、と最初に整理されると、人は冷静になります。
そのうえで「条件は少し厳しいけれど、内容は気になるから読んでみよう」と、心を少し開きながら読み進めてくれることが増えます。
後出し条件は「早く言ってよ…」に良い点を読ませたあとで、「実は高い」「実は導入後にかなり頑張る必要がある」と分かると、売り手が悪いことをしたわけではなくても、読み手の心にはがっかりが残ります。すると、「それを先に書いてほしかった」という感情が出やすいんですね。
この感情が残ると、買わないだけでは終わりません。紹介されなくなったり、場合によっては「なんとなく印象がよくなかった」と伝わってしまったりします。だからこそ、足切りになり得る情報は、隠すのではなく、自然な形で先に提示しておくほうが、長い目で見て損をしにくくなります。
「できません」を並べろ…ということではありません誤解してほしくないのは、最初から否定的なことを並べる必要はない、という点です。「これはできません」「あれもできません」と書くのではなく、「価格はこうです」「契約はこうです」「この作業が必要です」と、条件として落ち着いて書けば十分です。
さらに、「こういう人に向いている」「こういう人は別の選択肢のほうが合うかもしれない」と書けると、かえって反応が上がることがあります。良い点だけが並ぶページは、いまは逆に疑われやすいからです。
慎重さが先行する時代、先に不安を解消することが必須値上がりが続き、買い物に慎重な空気が強くなっています。たとえばデロイトの調査(2025 Deloitte Holiday Retail Survey)では、ホリデー品の値上がりを予測する人が77%、来年は景気が悪化すると見ている人が57%という数字が出ています。
またPwCの調査(Holiday Outlook 2025)では、今後6か月で支出を抑える必要があると考える人が84%という結果も出ています。こういう空気の中では、読み手が最初に確認したい情報を先に示し、納得した人だけが続きを読む設計のほうが、結果として成約に近づきやすくなります。
インタビューして、サイトと営業トークに反映実際の現場としておすすめしたいのは、顧客インタビューです。売れにくさを感じたときほど、「何が良かったか」だけでなく、何が不安だったかを丁寧に拾ってください。
たとえば、「最初にどこが気になりましたか」「良い点以外で、迷ったところはどこでしたか」「社内で説明が必要でしたか」「導入後にどんな手間を想像しましたか」。こうした声を集めて、サイトの構成や、営業トークの台本に反映していくと、改善が積み上がりやすくなります。
関連リンク比較検討で最初に確認されやすいので、ページの早い段階に置くのがおすすめです。条件が見えると不安が下がり、良い点も落ち着いて読まれやすくなります。
「譲れない条件」として、まず書くべき情報は何ですか?価格帯、購入形態(サブスクリプションかどうか)、契約の縛り、導入後に必要な作業量などです。読み手が「検討する価値があるか」を判断する材料を先に揃えます。
マイナスに見える情報を先に出すと、売れにくくなりませんか?隠すよりも、条件として落ち着いて示したほうが不信感を生みにくくなります。最初に納得した人が読み進める設計にすると、結果として問い合わせの質が上がります。
ヒートマップやマウストラッキングは、何を見るとよいですか?上から順に読まれているかではなく、条件情報が探されているかを見ます。価格や条件の近くで視線が止まるのか、行き来しているのかを確認すると、配置の改善点が見えます。
顧客インタビューでは、どんな質問をすると改善につながりますか?「最初に気にした点」「迷った点」「不安だった点」「社内説明が必要だったか」「導入後の手間をどう想像したか」などを聞きます。その言葉をサイトと営業トークに反映すると、訴求の順番が整っていきます。
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